みなさんこんにちは!!
カナエルの英語部屋です。
今週は「カタカナ英語」についてです。
僕が授業で単語を紹介するときは、できるだけ「連想」することで単語とイメージリンクできるように説明します。「カタカナ英語」も使えるものはどんどん使いますし「アニメのキャラクター名」や「歌のタイトル」などもイメージリンクしやすいです。
生徒が「そういうことだったのか!!」と感じることもあれば、僕の方が「そういうイメージだったの?」と驚くこともあります。語源をだとったり、日本人が実は違う意味なのに使っているカタカナ英語って面白いときありますよね。
「学習」とはちょっと一線をおきますが、少しの単語でも日常使ってる言葉からイメージリンクできれば「もうけもの」という観点から、今週はそんな単語についてご紹介していきたいと思います。ちなみにご紹介する単語は僕の生徒との授業で、実際に僕か生徒のどちらかが「そうだったのか」と思ったものです。
1.「ダイジェスト」
「それではここからはダイジェストでお送りします」という文言、よく聞きますよね。野球中継だったら、目立ったプレーのところだけまとめておとどけする、みたいな感じがありますね。
「digest」は「消化する」という意味です。
なので、例えばテレビ放送で「残り3分」しかなくなって「残りはダイジェストで」というのは「残りはさっさと消化しちゃいます」みたいな感じで「ダイジェスト」というようになったのだと思います。
名詞とか動詞とか関係なく、日本人にとって響きのいいものが「カタカナ英語」で使われる傾向があります。「digest」は動詞ですが、まぁあまり細かいところは気にしないほうがいいかもしれませんね。
2.「スマホ」
これは大体の方が「スマートフォン」の省略型ということをご存知だと思います。そして「スマート」は英語で「smart」なので「賢い」という意味ですね。色々なことができるから「賢い電話」で「スマートフォン」ですね。英語でも「smartphone」は普通に使えます。
僕がびっくりしたのは子ども達の多くが「スマート」は「スリム」のイメージをもっていたことです。「薄くて軽い」というイメージが「スマート」という文字と合致してしまっているようでした。だから「薄くて軽い携帯」=「スマートフォン」になっていたのですね。
確かに日本では「スマート」と言われると「体系がやせていて見た目がいい」という意味になりますよね。「令和」の今でも「昭和」の名残りが子ども達に受け継がれていることにちょっと驚きました。
ちなみになぜ「痩せている」が「スマート」になったかというと、どうやら昔は「スマート=お洒落」というイメージだったようです。それが「痩せていて見た目がいい」という意味に派生したのではないかと思います。
3.「オーライ」
日本では車がバックするのに安全確認しながら誘導する際の掛け声といえば「オーライ」ですよね。これはご存知の方が多いかもしれませんが英語の「all right」から来ています。
「all right」は状況によって和訳は変わりますが、基本は「全部 正しい」なので今の状況が「大丈夫」とか、何かをされて、自分は「大丈夫」とか、全部状況がととのったから「よし」とか、語源から色々な和訳が考えれます。その中で「大丈夫」という意味合いから「オーライ」が完成したのでしょう。
「オーライ」の語源を意識して使用している日本人はあまりいないと思いますが、ある意味なんで「オーライ」になったのかは理解できますね。
ただニュアンス的には英語のそれと違う状況もありますので、外人さんからすると「?」のときもあるかもしれないですね。まぁそれもご愛敬です。外人さんだってすべてを真に受けるようなことはないのですぐに分かってくれます。
でも、なんで「右」の意味では「ライト」なのに「大丈夫」は「オーライト」じゃなかったんでしょうね(笑)。結構カタカナ英語って「なんとなく」で作られたんじゃないかと思います。
「イメージリンク」を意識して動画作っています。
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