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【小学英語】【中学英語】今年から「中学1年生」が大変すぎる

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みなさんこんにちは。

カナエルの英語部屋です。

 

今年度より中学校で学ぶ英語の内容が大きく変わっています。今回は新しい「中学英語」の範囲で指導して4か月たった今の感想と、その中学英語につながる上で大事となる「小学英語」の今について書いていきたいと思います。これから中学入学を控えるお子様をお持ちの方に少しでも参考になれば幸いです。

 

1.「中学英語」どう変わったか?

まず単語数で言うと、これまで中学3年間で学ぶ英単語が1200語程度だったのが、1600語~1800語へと大幅に増加しました。現・中1や中2の生徒は1200語ペースで学んでいたのに対して、2021年度からは1600語~1800語ペースで授業を受けることになります。

文法的にはこれまで高校で習っていた「仮定法」「原形不定詞」「現在完了進行形」が中学3年生の範囲となりました。昨年度の3年生の範囲から学ぶべき大きな文法要素が3つも増えたことになります。

「現在完了進行形」は「現在完了形」をこれまでも中3で学んでいたのでそれほど大きな負担は無いと思いますが、「仮定法」と「原形不定詞」についてはこれまでの中学英語に全くなかったものなので生徒の負担は大きく増えることになると思います。

中学3年生の範囲が増えた分、中学2年生で習うペースが速くなり、中学1年生においても同様にこれまで中学2年生で習っていた範囲も学ぶことになります。

 

2.「中学1年生」で習うことがかなり増えた

僕の住む地域の学校では東京書籍の「ニューホライズン」を学校で使用しています。内容を見るとまず思うのが昨年度とは「習う順番」が大きく変わっていることです。

これまでは中学生になってから英語を学び始めるということが前提で教科書が構成されてていましたが今年度からは小学生である程度英語を学んだ事が前提となって教科省が構成されているように思えます。

例えば「can」や「want to~」「I like eating」などの小学英語のテキストに掲載されている内容が中1テキスト序盤にあり、「三単現のS」などはテキストの後半に説明されています。なので小学生で学んだありきで構成され、これまで中学1年生で学んでいた範囲につながっているような構成です。

新しい中学1年生の範囲では先に挙げたような「不定詞」「動名詞」などのこれまで中学2年生で学んだ文法が1学期から登場してきます。この時点では深いところまで学ばないにしても、中学1年生で習う範囲は大きく増えたといっていいと思います。正直ちょっと厳しいんじゃないかなぁと思ってしまいます。

 

3.「小学英語」で習ったことになっている。

ニューホライズン」の中学1年生のものには「小学生の単語」というコーナーがあって、既に小学校で習った単語が掲載されています。その中には「was」「excuse」「use」などの難しめな単語も含まれているのですが、「小学校で既に覚えているべき単語」という扱いになっています。

2018年度に文部科学省が発表した資料「新学習指導要領について」によると、2020年度からは小学校で600語から700語の英単語を学ぶことになっています。同様に「疑問詞」や「can」なども小学校で「既習」ということが前提となって中学生の教科書につながっている感があります。

 

4.「小学英語」の現状

僕の肌感では公立校の小学英語は「英語嫌いにならない」ことを第一に考え、多くの小学校が外国人ALTを雇用することで「生の英語」に触れることを重視していると捉えています。

ただ指導要綱はあっても実際に学校側としては具体的にどうしていいかがまだつかめておらず、多くは外国人ALTに「丸投げ」であるのが現状だと思います。

小学校の担任の先生方からは指導要綱とテキストに沿って四苦八苦しながらも授業をより良いものにしようとしている努力を感じますが、学校としてはまだまだ小学英語を軽視していると僕は感じています。生徒が中学に進学してから小学英語で学んだ事がどう左右しているかという現状を小学校側が把握する努力も大きく足りていないと思います。

小学校で英語は「教科」となったものの、結果や成果がはっきりしなくても特に誰にも文句を言われないというその「ぬるま湯」に多くの小学校が浸っているのではないでしょうか。このような状況下ではとてもじゃありませんが「600~700語」の単語知識と種学校で習う文法範囲を備えて中学に進学するのは厳しいと思います。

 

5.そもそも小学生への英語指導はかなりの「高難度」

 これまでの僕の英語指導経験の中で、間違いなく一番難しいと感じたのは小学生に対する英語指導です。アルファベットや簡単な挨拶という簡単な内容だから小学生の方が教えやすいのではないかと思われがちですが、小学生に英語を分かりやすく教えるという事は知識があるだけでは不可能です。常に子ども達の気持ちを考慮しつつ、時間をかけて英語に対する興味を持続させつつ、且つかみ砕いて教える必要があります。

 

例えば小学生に「isって何?」と質問されたらどうしますか?

 

僕はこの質問に納得してもらう答えを導くメソッドを作るのにかなりの時間を要しました。今でこそしっかりと質問に答えることができますがかなり苦労しました。小学生に「理解」を伴って英語を覚えてもらうという事はかなりむずかしい事です。高校生に「分詞構文」を教える方がよっぽどラクなことです。

かといってこれまで通り、歌やゲームだけで貴重な小学英語の時間を費やしていては何の成果もなく、中学になったら「すでに習っている」小学英語の範囲に悪戦苦闘することは目に見えています。現状、必要な小学英語の知識を楽しく円滑に指導できる先生はかなり少ないと思います。それだけにまだまだ「小中連携」は厳しい状況です。

 

6.中学で英語を学ぶことが楽しみになる小学英語の指導法

僕の塾では小学生に中学で学ぶ内容を指導しています。そして子ども達はその内容を楽しく学んでくれています。「はやく中学でこれまで学んだ事を試したい」という気持ちでいっぱいでいてくれます。中学からの英語が楽しみと思ってくれる状況こそ最高のスタートですよね。

そうなるためには、もちろんどうやって英語を教えるかが大事です。自発性をもって英語をもっと覚えたいと思ってもらえるように工夫に工夫を重ねて塾では指導をしています。その結果、多くの生徒が中学、高校で素晴らしい成果を出してくれています。

「小学英語」は「大人の満足」が重視されてしまっているように思えます。大人がすすめることは子ども達にとっては嬉しくないことが多かったりします。子ども達の気持ちになって英語指導環境を提供することがとても大事です。

 

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これまでより大変になった「中学英語」、なかでも中学1年生の範囲はかなり大変な内容です。そこをクリアするためには小学生のうちに必要な知識を身に着ける必要があります。しかしながら現状の小学英語は「遊び」に近い感覚が強く、なかなかいい学習環境がないのが現状です。

 

ただ英語学習に対する考えは人それぞれです。今回のお話しはあくまで僕個人の考えです。学習は「自分にとって一番心地の良い方法」が一番だと思います。気持ちがそこになければ何もはかどらないですよね。なので周りの英語学習を批判するのではなく、どういった方法が一番心地いいのか、「自分のためにできること」を是非考えてほしいと思います。

 

「小学英語」の重要性は間違いなく高いものです。僕自身も僕が一番心地よく思える指導法で貴重な小学生との学習時間を有意義なものにできるように、僕の手の届く範囲の子ども達と一緒に頑張っていきたいと思います。